一般財団法人 糧食研究会
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平成19年度 一般公募研究 成果報告会を開催
2008年12月3日、港区の品川プリンスホテル・メインタワーにて財団法人糧食研究会主催の成果報告会が開催されました。
今回は、平成19年に実施された一般公募研究7件の中の6件と平成18年に実施された一般公募研究1件の研究成果が報告され、活発な質疑応答がなされました。なお、平成19年度の一般公募研究は45件の応募があり選考委員会で7件が採択されています。

また、研究成果の報告に加え、桜美林大学大学院老年学研究科教授 柴田博先生に特別講演をお願いしました。講演の概略は以下の通りです。

[特別講演]
日本人の栄養と長寿
桜美林大学大学院老年学研究科教授 柴田 博 氏

 戦前、日本は超短命国であり、先生は講演の中で、短命の主要因として動物性食品の不足、油脂類の不足を挙げられました。
戦後、日本の平均寿命は延伸しましたが、その背景には、米の摂取減少、肉類、牛乳乳製品の増加等の食生活の近代化(欧米化)に伴う栄養状態の改善、疾病構造の変化があるとのことでした。また、日本の食生活の欧米化が1980年代に停止したことで昔の日本と欧米の中間的な栄養状態となり、虚血性心疾患の増加という欧米の轍を踏むことが回避され、世界一の平均寿命を達成したと考えられました。
一方で、世界一の平均寿命達成以後、日本人の栄養状態は低下傾向を示し、現在の摂取エネルギー量は、1946年のレベルを割り込むに至ったこと、動物性食品と脂肪の摂取量も減少してきたことを示されました。また、これらの減少は、中高年ではなく若い年代、特に20歳代30歳代の女性の低栄養化によるものであり、この影響は、1〜6歳児、学童の低栄養化をもたらしているとのことでした。この見解に関しては、生下時身長・体重の減少に関するデータも交えて示されました。そして、この様な若年者の低栄養化は、やがて平均寿命にも悪影響を与えるものと警鐘を鳴らされました。


[一般公募研究]
ヒト腸管由来レクチンが有する乳酸菌コロニー形成促進機構の解析
北海道大学 大学院先端生命科学研究院 天野 麻穂氏
概日リズム調節機構の発達と母乳中トリプトファンとの関係
徳島大学 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 坂田 ひろみ氏
腸管内IgAが認識するプロバイオティクス乳酸菌Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus 2038株の菌体成分に関する研究
京都府立大学 大学院生命環境科学研究科 牛田 一成氏
MS/MSによる乳製品由来プラズマローゲンの分子種分析
東北大学 大学院農学研究科 仲川 清隆氏
天然抗菌ペプチドを高濃度に生産する乳酸菌株のハイスループット育種
崇城大学 生物生命学部 塩谷 捨明氏
胎生期低栄養に起因する成長後のメタボリックシンドローム発症予防法の開発−カゼイン蛋白を用いた栄養管理の試み−
京都大学 医学部 由良 茂夫氏
腸管解毒をマーカーとした新しい乳成分機能の開発
名古屋大学 大学院生命農学研究科 内田 浩二氏
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