一般財団法人 糧食研究会
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平成22年度 一般公募研究 成果報告会を開催
2010年11月17日、港区の品川プリンスホテル・メインタワーにて財団法人糧食研究会主催の成果報告会が開催されました。
今回は、平成21 年に実施された一般公募研究8件の中の7件と平成20年に実施された一般公募研究1件の研究成果が報告され、活発な質疑応答がなされました。なお、平成21年度の一般公募研究は51件の応募があり選考委員会で8件が採択されています。

また、研究成果の報告に加え、岐阜大学大学院医学系研究科教授 近藤直実先生に「食物アレルギーの基礎と臨床と治療戦略」と題する特別講演をお願いしました。講演の概略は以下の通りです。

  平成22年度 一般公募研究 成果報告会を開催
[特別講演]
岐阜大学大学院医学系研究科教授 近藤 直実 氏 食物アレルギーの基礎と臨床と治療戦略
岐阜大学大学院医学系研究科教授 近藤 直実 氏

食物アレルギーについて、臨床と基礎の両面から体系的にご講義いただきました。
臨床面では、食物アレルギーでは即時型と非即時型(遅延型とは異なる)に分けて把握することが有用であると述べられました。また、食物アレルギーの診断には(1)食物アレルゲンの診断、(2)症状発現時間の診断、(3)病像(症状)の診断の三つの要素が含まれますが、症状にはアナフィラキシー、食事依存性アナフィラキシー、蕁麻疹、血管浮腫、アトピー性皮膚炎、消化管アレルギー、下痢、嘔吐、頭痛、気管支喘息アレルギー性結膜炎などがあり、これらの症状が種々の部位で発現しうることを述べられました。
基礎の面では、即時型および非即時型の症状とTh1/Th2 バランスの偏りの関係を中心に説明されました。食物アレルギーの治療・予防戦略に関しては、既存の方法(除去食療法、低アレルゲン食品の利用、抗アレルギー薬による治療)を御説明された上で、新しい試みについても御紹介されました。最後に、環境変化(気温変化など)と免疫応答という新たな視点も提示され、御講演は食物アレルギーに限らず多くの示唆をもたらしました。
成果報告会の演題は以下の通りです。
長浜バイオ大学 バイオサイエンス学部 齊藤 修 腸内の成分分子を感知する仕組み
長浜バイオ大学 バイオサイエンス学部 齊藤 修
大阪医科大学 小児科 瀧谷 公隆 乳腺細胞における母乳脂質成分調節機構の解析
−授乳母体の食事摂取が母乳成分に与える影響の分子生物学的検討−
大阪医科大学 小児科 瀧谷 公隆
東京大学 大学院農学生命科学研究科 佐藤 隆一郎 乳製品含有共役リノール酸によるLDL受容体発現亢進機構の解析
東京大学 大学院農学生命科学研究科 佐藤 隆一郎
静岡県立大学 食品栄養科学部 中山 勉 乳タンパク質による緑茶カテキン類の安定性及び嗜好性の改善作用
静岡県立大学 食品栄養科学部 中山 勉
九州大学 大学院農学研究院 片倉 喜範 プロバイオティクスの抗老化作用に関する研究
九州大学 大学院農学研究院 片倉 喜範
東京大学 総括プロジェクト機構 総括寄付講座「食と生命」 大谷 りら 胎児期のタンパク質栄養と次世代のエピジェネティクス制御に関する研究
東京大学 総括プロジェクト機構 総括寄付講座「食と生命」 大谷 りら
富山大学 和漢医薬学総合研究所 山本 武 腸管粘膜免疫系の破綻による食物アレルギー発症における腸内細菌の病態制御的役割
富山大学 和漢医薬学総合研究所 山本 武
国立循環器病研究センター研究所 下内 章人 牛乳摂取による腸内産生水素ガスは酸化ストレスを消去するか?
国立循環器病研究センター研究所 下内 章人
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