・1953-1958年 大学院時代:腸内フローラ研究の基礎固め
文献検索で修士論文と腸内フローラの総説3篇を執筆
BL寒天培地を開発し、ヒト腸内フローラの特性を発見
Lactobacillusの分類学的研究とL.acidophilusとL.caseiの混同を指摘
ビフィズス菌をLactobacillusより独立させBifidobacteriumとすることを提案
ニワトリの腸内に嫌気性菌が最優勢フローラを構成
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・1958-1964年 理研入所
ルーメンフローラの培養のためHungateの嫌気性ロールチューブ法を導入
ニワトリの腸内フローラの日齢に伴う推移をZbl.Bakteriol.に発表
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・1964-1966年 ベルリン留学
ベルリン自由大学獣医学部食品衛生学研究室へ留学−ドイツ的研究精神の習得
ヨーグルトの効用を体験
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・1966-1970年 光岡学校(産学共同研究)開校
多菌株接種装置の開発
腸内フローラの培養・検索法(光岡法)の開発
ヒトと各種動物の腸内フローラの構成
Lactobacillus, Bifidobacteriumの分類と生態
無菌飼育装置の導入と乳酸菌の腸内定着性
“腸内フローラと健康”(1969)の仮説の提唱
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・1971-1980年 腸内細菌の生態学的法則の発見と発酵乳の保健効果
ヒトの腸内フローラ安定性・個人差・年齢差
乳児のBifidobacterium菌種・菌型の伝播・定着様式
ブルガリア百歳長寿者の調査
新学問分野“腸内細菌学”を開拓し、“腸内細菌の話”(1978)(岩波新書)を上梓
カラーアトラス“腸内菌の世界”(1980)を上梓
日本農学賞受賞(1976)「腸内菌叢の分類と生態に関する研究」
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・1981-1990年
癌・難病・遺伝病・老人病患者の腸内フローラ
発酵乳の効用とその評価法を確立
日本学士院賞受賞(1988)「腸内菌叢の系統的研究」
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・1991-2007年
オリゴ糖の開発と効用
機能性食品としての“バイオジェニックス”の提唱
「健康長寿のための食生活−腸内細菌と機能性食品」(2002)を上梓
メチニコフ賞受賞(2007)「新学問分野-腸内細菌学-の開拓と機能性食品の開発」
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